遊ぶ姿から見えてくるもの(円盤スイング編)
まなびのハコには、子どもたちに人気の遊具のひとつに「円盤スイング」があります。
大きな円盤に乗って、ゆらゆら揺れたり、くるくる回ったり。寝転んだり、座ったり、お友だちと一緒に乗ったりと、遊び方はさまざまです。
一見すると、ただ楽しく揺れているだけのように見えるかもしれません。
しかし、その様子を見ながら、理学療法士や作業療法士は、
「どのように乗り込むのか」
「揺れたときに、どこで身体を支えているのか」
「手を離せるのか、強く握り続けるのか」
「姿勢が崩れたときに立て直せるのか」
「どの程度の揺れを心地よいと感じるのか」
など、子どもの身体の使い方や感覚の受け取り方を丁寧に見ています。
揺れの中で、自然に身体を調整する 円盤スイングは、前後・左右・回転など、いろいろな方向に動きます。
揺れる円盤の上で姿勢を保つためには、身体の中心を安定させ、傾きに合わせて力の入れ方を調整する必要があります。
遊びの中で自然に、
* バランスを取る力
* 体幹を安定させる力
* 両手・両足を協調させる力
* 姿勢が崩れたときに立て直す力
* 自分の身体の位置や動きを感じる力 などを引き出すことができます。
座る、立つ、四つ這いになる、うつ伏せになるなど、姿勢を変えるだけでも身体への刺激は変わります。
その日の体調や発達段階、得意・不得意に合わせて揺れ方や姿勢を調整できることも、円盤スイングの魅力です。
「もっと揺らして」「少し怖い」を伝える経験
円盤スイングでは、身体の力だけでなく、自分の気持ちを相手に伝える力も大切になります。
「もっと大きく揺らしてほしい」 「ゆっくりがいい」 「ちょっと怖い」 「もう一回やりたい」 「一度止めてほしい」
こうした自分の感覚や気持ちを言葉や表情、身振りで伝えることも、大切な学びのひとつです。
訓練士は、子どもの小さな表情の変化や身体の緊張にも目を向けながら、声をかけるタイミングや揺れの強さを調整します。
子ども自身が「これくらいならできそう」と感じられるところから始め、少しずつ挑戦へつなげていきます。
お友だちと一緒だから生まれる学びも 大きな円盤スイングには、お友だちと一緒に乗ることもできます。 相手が動くと、自分の身体も揺れます。
そのため、自分だけではなく、相手の動きも感じながら姿勢を調整しなければなりません。
「一緒に乗ってもいい?」
「次、代わって」
「もう少しゆっくりして」
「落ちないように支えよう」 そんなやり取りが自然に生まれます。
順番を待つことや相手の様子に気づくこと、力加減を合わせることなど、遊びの中には人と関わるための経験もたくさん含まれています。
この支柱は「まなびのハコ監修」のオーダーメイドです
円盤スイングを支えている大きな支柱は、まなびのハコが監修し、空間や使用目的に合わせて製作していただいたものです。
円盤スイングを設置したいと思っても、建物の構造や天井の強度によっては、取り付けが難しい場合があります。
そこで、天井だけに頼らず遊具を吊り下げられるよう、まなびのハコの訓練士が「どのような動きを引き出したいか」「どの位置に吊るせると活用しやすいか」を考えながら、支柱の形や設置位置を検討しました。
支柱の色はもちろん、お部屋の広さや天井の高さ、設置場所に合わせて、高さや横幅などのサイズを調整できます。
施設の雰囲気や使用目的に合わせて、一台ずつオーダーメイドで製作することが可能です。 複数の場所に遊具を取り付けられるため、円盤スイングだけでなく、目的に応じてさまざまな吊り遊具を活用できます。
また、支柱部分には保護材を取り付け、子どもたちが活動する空間としての使いやすさにも配慮しています。
遊具そのものだけではなく、子どもが安心して挑戦でき、訓練士が一人ひとりに合わせた活動を組み立てられる「環境」まで考えること。
それも、まなびのハコが大切にしていることのひとつです。
2026年09月17日 11:14
